発議案番号 | 発議案第4号 | 提出者 | 橋とみお 三井義文 三谷英継 五十嵐智美 木崎俊行 稲田敏昭 |
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議決年月日 | 令和7年9月24日 | 結果 | 否決 賛成10人、反対16人 |
佐倉市議会は、佐倉市西志津地区に所在する「西志津スポーツ等多目的広場」(以下「同広場」という)について、以下の理由により、その存続を強く求めるものである。 同広場は、平成12年に佐倉市が都市基盤整備公団(現・UR都市機構)より購入し、整備された公共財である。 平成11年11月定例会において、当時の渡貫市長は、同広場の基本を「防災機能を有するスポーツ総合施設として多目的利用を図ること」とし、さらに、「都市化が進む志津地区におけるスポーツの拠点として自由スペースを確保し、市民の憩いの場となるようグランドゴルフやフライングディスクゴルフなど軽スポーツができる広場を、さらに地域の各種イベントも開催できる多目的運動広場として整備していきたい」と答弁した。都市化が進む志津地区において、自由スペースを確保し、市民の憩いの場として軽スポーツや地域イベントが可能な多目的運動広場としての整備方針は、現在も妥当かつ有効である。 現在、同広場は、災害時の応急仮設住宅建設予定地として位置づけられているほか、毎朝のラジオ体操会、グラウンドゴルフ、河津桜まつり、花壇整備、子どもの遊び場など、幅広い世代に利用されており、地域コミュニティの核として機能している。特筆すべきは、ラジオ体操会の累計参加者が、2024年12月に100万人を突破したことである。一会場で100万人の参加者を数える事例は全国的に類例がなく、佐倉市の健康寿命延伸に大きく寄与していることを示すものである。 また、西志津地区の15自治会で構成する自治会協議会は、本年11月に同広場で防災訓練の実施を予定しており、施設の基本機能である防災拠点としての役割は、今後さらに強化される見込みである。 一方、佐倉市は同広場の広大な面積(約25,000平方メートル)を踏まえ、利活用の検討を開始しているが、仮に短絡的な土地転用等が行われた場合、佐倉市の都市理念や市民生活の質を損なう懸念がある。購入当初から佐倉市が構想し、現在も進化を続けている防災機能を有するスポーツ総合施設としての機能を損なうような利活用は、行うべきではない。 佐倉市は、緑豊かでゆとりある生活環境を特色とする都市であり、同広場はその象徴的な存在である。市民の健康、安心、安全、交流を支える公共資産として、将来世代にわたってその価値を継承していくことが求められる。 よって、佐倉市議会は、同広場の公共的価値と地域防災機能を再確認し、市民に開かれた公共財として、その存続を強く求めるものである。 以上、決議する。 令和7年9月24日 佐 倉 市 議 会 |