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発議案番号 | 発議案第6号 | 提出者 | 五十嵐智美 木崎俊行 三井義文 稲田敏昭 |
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議決年月日 | 令和6年9月25日 | 結果 | 否決 賛成10人、反対17人 |
厚生労働省は、今年度中にも新たな区分「急性呼吸器感染症(ARI)」を設け「五類感染症」に位置付けるための省令改正を目指している。 厚労省は、省令改正のためのパブリックコメントを既に実施したが、公開資料では、この「ARI」に従来の「風邪コロナウイルス」が含まれているとは明記されておらず、メディアもそのような報道は一切していない。 しかし、7月26日の武見敬三厚生労働大臣の定例記者会見で、「急性呼吸器感染症(ARI)」には、従来の「風邪」の原因となるコロナウイルスも含まれていることが明らかになった。 ヒトに感染するコロナウイルスは、風邪の病原体として人類に広く蔓延している4種類と、動物から感染した重症肺炎ウイルス2種類、2019年に発生した新型コロナウイルスの7種類が確認されている。ヒトが日常的に感染する「風邪」の多くは4種類のコロナウイルスが原因で、風邪の10〜15%(流行期35%)を引き起こし、ほとんどの子供が6歳までに感染を経験する。国立感染症研究所は、「我々はこれらのウイルスに生涯に渡って何度も感染するが、軽い症状しか引き起こさないため、問題になることはない」と明言している。 このような「普通の風邪のコロナウイルス」をインフルエンザ、新型コロナ、RSウイルスなどと同じように、感染症法上の「五類」に位置付けようとしているのが今回の改正案である。 「五類」に位置付けられると、発生動向、流行状況を把握・公表する対象になり、「定点医療機関」を受診した患者数を週ごとに把握する「サーベイランス」が実施される。同時に、「特定感染症予防指針」にも盛り込まれ、風邪を含むARI全体の予防指針が作られる。つまり「風邪」は監視と予防の対象として位置付けられることになる。 このような事態は、医師や保健所の負担を著しく増やし、膨大な公費がつぎ込まれることになる。また、これまで普通の風邪として対処してきた個人の健康管理に、国が大きく踏み込むことになる。さらに、風邪を予防するワクチンの開発も予想され、製薬企業の利権が絡んでいると取られかねない。 以上の理由から、旧来の風邪を「五類感染症」に格上げする「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律施行規則の一部を改正する省令案」を抜本的に見直すことを強く求める。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 令和6年9月25日 佐 倉 市 議 会 内閣総理大臣 厚生労働大臣 宛 |