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発議案番号 | 発議案第8号 | 提出者 | 松島梢 木崎俊行 藤崎良次 稲田敏昭 |
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議決年月日 | 令和4年12月19日 | 結果 | 否決 賛成7人、反対20人 |
10月13日、河野太郎デジタル相が現行の健康保険証を2024年秋に廃止し、マイナンバーカードと一体化したマイナ保険証に切り替えると宣言した。 国民皆保険制度を導入している日本では、健康保険証をマイナ保険証に切り替えることは、全国民にカードの取得を「強制」することを意味する。カードの取得は法的には任意であるにもかかわらず、命と健康を守るには欠かせない保険証を盾に取り、強権的にカードを取得させるに等しい。 この背景には、マイナンバーカードの普及が進まない現状がある。現在、2兆円以上を注ぎ込み、最大2万円分のポイントを付与するマイナポイント事業で国民をカード取得に誘導しているが、11月末に申請率がようやく60%を超えるも、交付率は53.9%にとどまっている。 医療機関にとっては、顔認証付きのカードリーダーを導入しなければならず、維持費を含め継続的にコストがかかり、業務負担面での懸念も強く、システム導入率は11月20日時点で35.7%にとどまっている。全国保険医団体連合会のアンケートでは、システムの不具合も既に導入医療機関の4割で発生しており、現場の医療機関では対処できない事態が多発している。 利用者にとっても、マイナポータル等に4桁のパスワードを設定して登録しなければならず、また受診のたびに窓口のカードリーダーで顔認証チェックなどの操作を自分で行わなければならない等、高齢者にとってハードルが極めて高い。加えて、マイナ保険証になった場合、常に持ち歩くことでカード紛失の危険性が高まる。 最大の問題点は、マイナ保険証に切り替わることで個人の医療情報が集約され、製薬会社や保険業界など民間企業に利活用されることである。顔認証の普及で監視社会が一気に強化されることも危惧される。 以上のことから、「マイナ保険証」義務化は即刻撤回し、従来の健康保険証の利用を継続することを強く求めるものである。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 令和4年12月19日 佐 倉 市 議 会 内閣総理大臣 厚生労働大臣 宛 デジタル大臣 |