発議案番号 | 発議案第7号 | 提出者 | 藤崎良次 五十嵐智美 萩原陽子 稲田敏昭 |
---|---|---|---|
議決年月日 | 令和2年9月14日 | 結果 | 否決 賛成9人、反対18人 |
原子力規制委員会は本年7月29日、日本原燃株式会社の青森県六ヶ所村核燃料再処理工場の安全対策について審査書をまとめ、国の新規制基準を満たしたと判断した。 しかし、この核燃料再処理工場は危険性が高く、核燃料サイクル政策は破綻し問題点が多く、40年間フル稼働で総額14兆円近くの多額な費用を要すると見込まれている。 同再処理工場は、使用済み核燃料からウランとプルトニウムを取り出す再処理工場で、原発1年分の放射能を1日で排出するような施設であり、100万キロワット級原子力発電所約40基分の年間使用済核燃料800トンから8トンのプルトニウムを分離する計画である。 肝心な核燃料サイクル政策は破綻しており、同再処理工場は、将来性がない施設である。核燃料サイクルは、高速炉とプルサーマル発電により成立する。 第一に、高速炉の活用については、発電しながらプルトニウムを生み出すものと言われるが、高速炉「もんじゅ」は政府が4年前に廃炉を決定しており、フランスにおいても建設見送りとなっており見込みがない状態である。 第二に、プルサーマル発電については、使用済み核燃料からプルトニウムとウランを取り出し、それにより混合酸化物を作り、原発の燃料として使用して発電を行うものである。このプルサーマル発電は一部で行われているが、どれだけの発電所で行えるかの見通しが立っていない。 同再処理工場から放出される放射性物質は、気体で大気中に放出されるもの、液体で太平洋に放流するものがあり、非常に危険であり将来の環境汚染が極まりない。 よって本市議会は、青森県六ヶ所村核燃料再処理工場の建設に反対する。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 令和2年9月14日 佐 倉 市 議 会 衆議院議長 参議院議長 内閣総理大臣 経済産業大臣 宛 環境大臣 財務大臣 厚生労働大臣 |