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発議案番号 | 発議案第5号 | 提出者 | 川口絵未 萩原陽子 藤崎良次 木崎俊行 稲田敏昭 |
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議決年月日 | 令和元年12月16日 | 結果 | 否決 |
陸上自衛隊が導入するティルト・ローター機「MV−22 オスプレイ」17機すべてを陸自木更津基地に「暫定配備」する件について、千葉県と木更津市はそれぞれ防衛省に対して「照会」を行い、10月31日に回答を得たところである。 当「回答」において第一に問題とすべきは、木更津市に対する「回答」において、「オートローテーション機能」の保持が明記されていることである(同「回答」8頁)。 当該機製造元のベル・ボーイング社は、「V−22オスプレイ・ガイドブック2011〜12年版」で、「オスプレイはオートローテーションに頼らない」「(両方のエンジンが停止した場合には)固定翼モードで滑空できる」と明記している。さらに、この「ガイドブック」に先立つ2009年6月23日、米国防分析研究所(IDA)でオスプレイの主任分析官を務めていたレックス・リボロ氏は、米下院公聴会において、「V−22は安全にオートローテーションができず、このことは製造者や海兵隊も認めてきた」と証言しているのである。付け加えれば、2012年の普天間基地への海兵隊オスプレイ配備に際し開催された日米合同委員会(2012年9月19日)議事録には、「オートローテーションが必要となる極めて想定し難い事態において、パイロットは飛行場内に安全に帰還するためのあらゆる措置をとる」とあり「オートローテーション」には頼らない旨が米側から指摘されている。 これらの事実は、本「回答」や、また2012年の普天間基地への海兵隊オスプレイ配備に際し防衛省が発行したパンフレットの記述と完全に矛盾するものである。 さらに、先月、米国防総省の監察総監室は、MV−22オスプレイのエンジンの空気ろ過装置に関する報告書を公表。「オスプレイには依然としてリスクが残る」と米軍に改善を勧告した。 以上のことから、オスプレイの安全性については多くの疑義があり、木更津基地への暫定配備を千葉県民として容認できるものではない。 政府・防衛省においては、オスプレイの運用に関する正確な情報開示を徹底し、木更津市のみならず全県的な住民に説明すべきである。今回の拙速きわまりない木更津基地への「暫定配備要請」の即時撤回を強く求めるものである。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 令和元年12月16日 佐 倉 市 議 会 内閣総理大臣 防衛大臣 宛 外務大臣 |