発議案番号 | 発議案第9号 | 提出者 | 大野博美 萩原陽子 伊藤壽子 藤崎良次 冨塚忠雄 |
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議決年月日 | 平成28年3月22日 | 結果 | 否決 |
平成26年4月から消費税率が8%に引上げられたことを踏まえ、平成27年度、児童手当の所得制限限度額未満の所得の子育て世帯に対し「臨時特例給付金」として、対象児童一人につき3,000円が支給された。 平成28年度以降も給付を継続すべきところ、消費税10%への再引き上げが延期になったことによる財源不足を理由に、給付継続は見送られた。しかし、対象となる低所得の子育て世帯で、この間収入が増えた家庭はほとんどなく、消費税8%への引き上げによる家計への深刻な影響は依然として続いている。 一方、平成27年度補正で、65歳以上で非課税の公的年金受給者を対象とした一人3万円の給付金支給が決まり、全国1250万人を対象に、システム改修や事務・人件費も含め総額4050億円が計上された。佐倉市でも約1万5000人に総額4億5000万円が支給される。これは「アベノミクスの果実の分配」であると政府は説明するが、それならば、子育て世帯への給付が財源不足を理由として打ち切られたことはどう説明するのか、理不尽と言わざるをえない。 安倍政権は成長戦略「新3本の矢」の1本として、「希望出生率1.8」を掲げた。昨年の合計特殊出生率は1.42であるので、10年間で3割近く出生率を引き上げなければならない。そのためには経済的支援は必要不可欠な施策である。それにも関わらず、このように子育て世帯に冷淡な政策を続けていては、出生率の底上げは到底不可能である。 子育て支援の費用をGDP比でみると、3%を超える欧州各国に比べ、日本は1%しかない。子育て世帯への支援を厚くすることこそが、日本の未来の活性化につながる。よって、政府に対し、一時的な給付金支給ではなく、恒常的に子育て世帯を支援するために「児童手当」等の拡充を強く求める。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 平成28年3月22日 佐 倉 市 議 会 内閣総理大臣 厚生労働大臣 内閣府特命担当大臣(少子化対策) 宛 衆議院議長 参議院議長 |