発議案番号 | 発議案第5号 | 提出者 | 萩原陽子 藤崎良次 冨塚忠雄 入江晶子 兒玉正直 |
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議決年月日 | 平成20年12月22日 | 結果 | 原案可決 |
厚生労働省は療養病床の大幅な削減を計画している。二〇一二年までに高齢者が入院する療養病床のうち、【介護型】十三万床を全廃し【医療型】二十五万床を十五万床に削減する予定である。 千葉県全体で二六〇九床の削減計画が示され、佐倉市では厚生園の介護型療養病床五〇床が三十六床へと削減される予定である。 入院患者は医療型療養病床又は在宅へ移ることになるが、介護度の重い高齢者を在宅で介護することは容易ではない。 政府は二〇〇六年に療養病床の削減方針を掲げ、診療報酬の大幅な引き下げを行った。その結果、療養病床を備えた病院と診療所は、すでに前年より三九二施設も減少している。その上にこの計画が実施されれば、医療難民や介護難民が生まれる恐れがあることから、全国三八二の自治体で反対の意見書が決議されている。 医療費削減の目標だけを見て現実の人間を見ない非情な政策といわざるを得ない。 よって本市議会は、高齢者の尊厳を踏みにじる療養病床削減計画の中止を求めるとともに、必要な医療を確保する政策への転換を強く求めるものである。 右、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。 平成二十年十二月二十二日 佐 倉 市 議 会 内閣総理大臣 厚生労働大臣 宛 |