発議案番号 | 発議案第4号 | 提出者 | 冨塚忠雄 入江晶子 藤崎良次 兒玉正直 |
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議決年月日 | 平成20年6月30日 | 結果 | 否決 |
七十五歳以上の高齢者を対象にした後期高齢者医療制度が四月から開始された。しかし、その後の国民的な反発は当初から予想されていたものだった。 第一に一片の書類を送りつけただけで年金から保険料を天引きしたことは、年金しか生活をまかなう収入のないほとんどの高齢者にとっていっそうの生活苦をもたらすものとなった。介護保険制度で導入された本人の了解のない保険料の年金天引きは財産権の侵害にあたる。 第二にこれまで国民健康保険で多くの自治体が独自に保険料の減免制度を行ってきたが、それがなくなったこともあり、保険料がこれまでよりも高くなるケースが続出していることである。しかも、二年ごとに保険料の見直しが予定され、公費五割、支援分四割、加入者一割の負担割合についても今後は定かではなく、加入者の割合が高くなる可能性のほうが高い。高齢者はこれまで健康保険料を営々と支払ってきた。いざ、病気になる確率が高くなってから別枠の制度に移すというのは、巷間言われる「姥捨て山」に他ならない。 第三に医療の制限である。高齢者の医療費を抑制する考えが前面に打ち出されている。これまで処置が遅れると重篤化しやすいとして禁止されていた保険証の取り上げも制度化されている。 世界に例を見ないこのような医療制度は即刻廃止をし、だれもが安心して医療を受けられる制度を構築し直すべきである。 よって、本市議会は下記のことを強く求めるものである。 記 1、後期高齢者医療制度は廃止すること。 2、誰もが安心して医療を受けられる制度を構築すること。 以上、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。 平成二十年六月三十日 佐 倉 市 議 会 衆議院議長 参議院議長 内閣総理大臣 宛 厚生労働大臣 |