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議案名

陳情第35号 小児慢性特定疾患医療費助成についての意見書の採択に関する陳情

受理日

受理日:平成18年2月13日

付託委員会


付託委員会:文教福祉
付託日:平成18年2月28日
審査日:平成18年3月15日
審査結果:採択(全員賛成)

本会議議決結果

議決日:平成18年3月17日
議決結果:採択(起立全員)

内容

小児慢性特定疾患医療費助成についての意見書の採択に関する陳情書

要旨
1.小児慢性特定疾患医療費助成についての意見書の採択を求めます。
 市議会が、県に対し、国に小児慢性特定疾患治療研究事業の基準見直しを求めることと、県の小児慢性特定疾患医療費助成の復活、または補完する制度の設置を求める意見書を提出してくださるようお願いします。

理由
1.国は、小児の難病について、児童の健全な育成を阻害する恐れがあるところから、小児慢性特定疾患治療研究事業により、昨年度まで医療費の助成を行ってきました。ところが、昨年の4月から制度が大幅に変わり、認定基準が大変厳しくなったうえ、所得に応じた自己負担も導入されました。また、国の制度改正を受けて、千葉県は独自の小児慢性特定疾患医療費助成事業を廃止しました。
 その結果、昨年度対象者の約9割(3万人以上)が助成対象外とされました。佐倉市においても特に小児ぜんそくを含む慢性呼吸器疾患の対象者が883名から4名に、慢性心疾患の対象者は144名から31名に激減し、これまで経済的な不安なしに安心して治療が続けてこられた親に大きな経済的負担がかかってきています。
 一方、船橋市では、現在も助成内容をそのまま維持、また千葉市では、「月一回以上の通院や毎日の服薬など、継続的な治療を必要とする」場合に限って、助成を継続しています。(所得に応じた自己負担は必要)
 ぜんそくの治療は、発作がないときもしっかり予防薬を使用し続けることが、大切だとわかってきています。ぜんそく発症の頃は、発作に苦しむ子を抱えて夜間救急外来に駆け込むことがしばしばありますが、症状が軽くてもきちんと治療を続けることで、発作が少なくなり薬でコントロールできるようになります。医療費がかかると、発作がないと薬をやめてしまい、結局症状を重くしてしまう子がこの4月から増えてきています。
 また、小児ぜんそくの子は、他のアレルギー症状(皮膚炎、結膜炎、鼻炎、食物など)を持つ子が多く、ぜんそく治療以外の医療費や、アレルギー対策として生活環境を改善するための費用や手間がかかります。ですから、ぜんそくについて医療費の助成があったことは、とても心強いものでした。
 同じように、慢性心疾患も継続的な治療と日常生活の管理がとても重要な病気です。また、他の合併症を持つ子どもも多いため、その通院や生活環境を整えるのに大変な費用と労力がかかります。そうした子どもたちのためにも、医療費の助成があることはとても心強いものでした。このままでは経済的負担から治療を中断し、症状を悪化させるなど、療養に悪影響を与えることは必至と思われます。
「子どもは社会の希望であり、未来です。」慢性の病気を持った子どもたちが、しっかりとした治療を受け自己管理ができ、自立した社会人に育っていくことが、親の願いです。
 そこで、佐倉市としても県に対し、国に小児慢性特定疾患治療研究事業の基準見直しを求めることと、県の小児慢性特定疾患医療費助成の復活、または補完する制度の設置を求める意見書を提出してくださるようお願いします。

平成18年 2 月 13 日

佐倉市議会議長 押 尾 豊 幸 様

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