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議案名

陳情第1号 中学校の教科書採択に関する陳情

受理日

受理日:平成23年6月3日

付託委員会


付託委員会:文教福祉
付託日:平成23年6月20日
審査日:平成23年6月28日
審査結果:不採択(賛成なし)

本会議議決結果

議決日:平成23年7月4日
議決結果:不採択(起立なし)

内容

【陳情事項】
 表題の件に関し当市教育委員には、千葉県に於いて発出された教育振興計画に述べられた10年後の子どもたちを展望した計画の初年度となるにあたり、その目標と方向性を十分踏まえた第一歩として今回の教科書採択が行われる事を関係各位にご徹底くださいますように陳情いたします。

【陳情の趣旨】
 これまでの教科書採択に関わる議会答弁では「文科省の検定を受けている」という表現で済ませたのは過去のものとなった。検定合格となる範囲は世界情勢の変化を受けて拡がっている。それを受けて地方自治の主体性が更に問われている。
 従来の教科書選定のプロセスは必ずしも前掲の目標・方向性に適合していたとはいえず、ややもすれば過去の踏襲に固執し、教育委員ならびに市会議員の意見発言の基礎となる調査研究の場が不足していたきらいがあった。無論、見本を見て短期間の内に多い学科数、それぞれの多数の出版社について、様々な観点からの検討を行うことは困難を極める作業である。しかし、学ぶ児童・生徒にとっての教科書はその一生を貫く指針となるのであって、自治体は重大な責務を負っている。
 考え方とすれば、これは4年に一度の作業なのであって、常々深い関心を持つならばあらゆる機会を通じ、あるべき教科書の視点、具備すべき進学への要件、そして将来の社会人としての素養は各委員、各議員が感じ取っている。更には、その基準とすべき詳細な指針は前記の千葉県教育振興計画において89ページに亘って随所に示されている。
 世界の教育水準は新興国家の急激な国力上昇気運にあり、わが国が誇った高い教育水準は逆にゆとり教育によって後塵を拝している現状がある。狭い国土・少ない資源を補う唯一の武器としての高い教育水準をもつ人材が育たなければ、将来の国民生活維持もおぼつかなくなる。
 今回の法改正を機に、従来の踏襲という安易な手法から一歩踏み出す教科書の採択への議論は、従来の枠を超えた発想が必至であり、そのために生ずる教職員の初年度負担を補う措置も含めて、最も適切な教科書の採択を充分ご検討いただきたく、陳情いたします。

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