請願第8号 学校図書館の充実を求める請願書
受理日:平成24年11月19日
付託委員会:文教福祉
付託日:平成24年12月3日
審査日:平成24年12月11日
審査結果:不採択(可否同数)
議決日:平成24年12月17日
議決結果:不採択(起立少数)
萩原陽子
冨塚忠雄
上ノ山博夫
五十嵐智美
【 請願趣旨 】
学校図書館は、児童・生徒にとって最も身近な「図書館」であり、一人ひとりの学びや豊かな情感を育む上で欠かせない場所となっています。学校図書館において子ども達は、多くの良書と出会い、本や物語の世界を存分に味わいながら、様々な知識や経験を深め、物事の見方や考え方の幅を広げ、将来に渡る豊かな社会生活の実現へ向けて夢を大きく育んでいくこととなります。
また、すべての児童・生徒に利用しやすい学校図書館を整備することは、学校教育における調べ学習の充実や新聞・メディアリテラシー教育への貢献など、児童・生徒が自ら調べ、自ら学ぶ力を伸ばす上で重要な基盤として欠かすことのできない教育条件ともなっています。
平成24年度からは、学校司書の配置に関わる予算(150億円)と学校図書館への新聞配置に関わる予算(25億円)が地方交付税措置として政府予算に盛り込まれています。合わせて、図書整備についても2012年度からの新「学校図書館図書整備5か年計画」が制定され、2016年度までに学校図書館図書標準を満たすよう、引き続き年間200億円(総計1000億円)が計上をされています。
鳥取県知事も務めた片山善博氏(元総務大臣)は、全小中校に司書を配置するべきだとの認識に基づいて、学校図書館の充実と学校司書の配置を繰り返し強調していますが、北総教職員組合が実施したアンケート調査においても、学校司書の配置によって「児童・生徒の読書環境が向上した」「年間貸出冊数が増加した」「学習活動における図書室利用が活性化した」「読書好きな子どもが増加した」「蔵書の管理が的確になった」「子ども達の要望に迅速な対応ができるようになった」など、多くの自治体が学校司書配置の成果を貴重な到達点として回答しています。
学校図書館がその機能を存分に発揮するためには、十分な額の図書購入費と読書環境の整備が保障されるとともに、保護者やボランティアと協力して継続的・専門的な視野から読書指導と読書環境の充実に務める専任・正規の専門職員である「学校司書」の配置が欠かせません。
上記を踏まえ、佐倉市で育つすべての子ども達が学校図書館を有効に活用し、これからの時代を豊かに生きる力を身に付けることができるよう、下記5項目について請願致します。
【 請願項目 】
1.すべての児童・生徒に豊かな学びを保障するため、学校図書館費(図書整備費)について一層の充実をめざすこと
2.すべての市立小中学校で学校図書館図書標準を満たすよう、計画的かつ十分な財政措置を講ずること。また古くなった本の修繕・入れ替えをすること
3.地方交付税措置の目的を鑑み、専任の専門職である学校司書の全校配置を計画的に進めること
4.学校図書館への新聞配備をすすめ、児童・生徒の学習や学力向上に供すること
5.学校司書の専門性を考慮し、その職務職責に相応しい待遇改善を行うこと
以上