請願第4号 子どもの安全な遊び場を求める請願
受理日:平成23年8月22日
付託委員会:経済環境
付託日:平成23年8月29日
審査日:平成23年9月7日
審査結果:不採択(賛成少数)
議決日:平成23年10月3日
議決結果:不採択(起立少数)
伊藤壽子
村田穣史
上ノ山博夫
冨塚忠雄
萩原陽子
子どもの健全な発育に、外遊びは欠かせません。そして、砂遊び、泥遊びはとりわけ幼い子どもが最も好む遊びの一つです。
今回の原発事故により、市が行なった測定でも、市内の多くの小学校、保育園の園庭、砂場で0.20マイクロシーベルト前後の高い空間線量を記録しました。放射能は埃に付いて地表に降り積もるため、地表の数値はさらに跳ね上がっています。
身体も小さく、日々目覚ましい勢いで成長を続けている子どもは、大人に比べて格段に被曝に対する感受性が高く、その差は310倍とも指摘されています。そして、砂遊びや泥遊びは、地面に降り積もった放射能付きの埃にまみれ、吸い込み(指シャブリ等から口にも入り)内部被曝をするリスクが大変高い行為です。
「大人の何倍も被曝の影響が大きい幼児の、健全な発育と日常に欠かせない砂遊びが、最も被曝のリスクの高い行為である」と言う現実を前に、ただ放射線量の数値が下がるのを待つことは出来ません。周知の通りセシウム137の半減期は30年です。しかし、地表の土を数センチ除去する事で、除染する事は可能です。砂場は、砂を入れ替える事が出来ます。
この先、佐倉市が「子どもが健全に育つまち」「安心して子育てできるまち」であるために、市内の全ての公園、園庭、校庭の地表付近の放射線量の測定を隅々まで丁寧に行ない、年間1ミリシーベルトを基準として数値の高い箇所は表土の除去や砂の入れ替え等の対策を行ない、子どもの内部被曝のリスクを回避していただくよう、要望致します。また、外遊びや自然体験等を目的として市民団体等が私有地にて行なっている遊び場活動への支援も、合わせて要望致します。
つきましては、貴議会におかれましては、趣旨にご賛同いただきまして意見書をご提出いただきますよう、お願い申し上げます。