請願第20号 参議院で可決された「後期高齢者医療制度廃止法案」を衆議院で可決し、安心できる国民医療制度確立を求める意見書採択の請願
受理日:平成20年8月22日
付託委員会:総務
付託日:平成20年9月8日
審査日:平成20年9月16日
審査結果:不採択(賛成少数)
議決日:平成20年9月30日
議決結果:不採択(起立少数)
兒玉正直
勝田治子
入江晶子
藤崎良次
【請願趣旨】
今年4月1日に実施された後期高齢者医療制度に対し、高齢者は大きな衝撃を受けています。(1)75歳以上の高齢者を対象にした別制度は、収入のない人からも、家族に扶養されて保険料の負担のなかった人からも保険料を求めています。さらに、受けられる医療は「主治医」をひとりに決められ医療費は「定額制」になります。(2)現役世代にも「支援金」の名目で保険料が負担増となり、世代・家族間などとの分断・対立を生むような仕組みになっています。(3)また、65歳以上の人の国保料は年金から天引き徴収です。
これらの根本問題は、わずかな「見直し」「凍結」などで”解決”できるものではなく、国民の生活権や基本的人権に抵触するものと思われます。
現在75歳以上の人達は、あの太平洋戦争中の頃は小学生・中学生で爆弾の落ちる中を逃げまわり、青・壮年期には戦後日本の復興のために身を粉にして働さ、社会保険料も応分の税金も立派に納めてき
た人達です。この年になって、どうしてこんな仕打ちを受けなければならないのか、というのが高齢者の思いです。
人は誰でも老いを迎えます.その時このような惨めな思いを味わう制度は、「高齢者を尊敬し大切にする」という日本人の美風に照らして、「ふさわしいものではない」と断言するものです。
こ存じの通り、この6月「後期高齢者医療制度廃止法案」が参議院で可決され、衆議院では継続審議となっています。「後期高齢者医療制度」については一旦廃止し、改めて国民が、佐倉市民が納得できる国民医療制度の確立をめざして検討されますよう、政府・国会並びに関係機関に意見書の提出をお願い致したく、ここに請願致します。
【請願事項】
1.参議院で可決された「後期高齢者医療制度廃止法案」を衆議院でも直ちに審議し、可決すること。
2.国民の合意か得られ、真に安心できる「国民医療制度」の確立すること。