請願第16号 高齢者が安心して医療を受けられるよう高齢者医療制度改悪の中止・撤回を求める請願
受理日:平成20年2月12日
付託委員会:総務
付託日:平成20年2月25日
審査日:平成20年3月7日
審査結果:不採択(賛成少数)
議決日:平成20年3月14日
議決結果:不採択(起立少数)
兒玉正直
工藤啓子
冨塚忠雄
昨年6月の医療制度改革関連法成立により、来年4月からは「後期高齢者医療制度」をはじめ高齢者にあらたな負担が強いられるばかりでなく、施策の方向によっては、国民皆保険制度を形骸化させ、高齢者の命と健康を大きく損なう可能性もあるものと不安が広がっています。
「後期高齢者医療制度」は、75歳以上のすべての高齢者が現在加入している国保や健保から脱会させ、
@生活保護受給者を除く75歳以上の高齢者から保険料を徴収する
A月額15,000円以上の年金受給者からは保険料を年金天引きする
B75歳以上でも保険料を払えない人からは保険証を取り上げる
C後期高齢者だけを対象にした別建ての診療報酬制度の検討 など、問題の多い制度です。合わせて、70歳〜74歳の窓口負担1割から2割への引き上げや65歳〜74歳の国保料の年金天引きなどは、収入の充分でない高齢者にとって医療の抑制や年金受給権、生活権の剥奪につながります。
さらに多くの高齢者は、こうした新制度の内容をほとんど知らされていません。
政府・与党は負担増「凍結」などの部分的見直しを打ち出しましたが制度自体の抜本的見直しではなく、負担増や保険料徴収を一定期間猶予するだけのものです。
このような状況の下で新制度を実施すべきではありません。
つきましては、高齢者がいつでも、どこでも、安心して医療が受けられるよう、地方自治法第99条に基づき、下記の事項を要請します。
【政府へ要望していただきたい事項】
1.後期高齢者医療制度を中止・撤回すること。
2.70歳〜74歳の窓口負担1割から2割への引上げを中止すること。
3.65歳〜74歳の国保料の年金天引きを中止すること。