請願第9号 市立幼稚園の存続を希望する請願
受理日:令和6年8月15日
付託委員会:文教福祉(不採択・賛成少数)
付託日:令和6年8月26日
審査日:令和6年9月10日
議決日:令和6年9月25日
議決結果:不採択
採決状況:賛成9人、反対18人
稲田敏昭
伊藤とし子
五十嵐智美
松島梢
木崎俊行
石井昇
【請願趣旨】
大正2年創立、110年の歴史ある「青い目の人形」のいる公立佐倉幼稚園の存続を求めます。(1913年10月29日 佐倉尋常高等小学校に附設の佐倉幼稚園、認可を得て開園)
【請願理由】
70年前の1卒園生です。
水色の園児服やブランコ遊びなど、お世話になった先生方の顔が浮かびます。
今回、園児数が減少したとして、廃園の提案がなされました。「佐倉市立幼稚園の在り方に関する現状と課題」の6頁【2幼児教育の環境】で、幼児数として、4、5歳は20人以上、中でも5歳児は25人以上が望ましい、としています。5頁「佐倉幼稚園在籍数推移」で令和2年56名が令和3年28名と半減しています。その要因は何であり、【幼児教育の環境】から考えた時、どのような施策がなされたのでしょうか。
またアンケートで「市民意向を把握するため、無作為抽出した18歳以上の市民2,000人を対象」とありますが、佐倉地区23.6% 臼井地区20.3% 志津地区37.3% と人口比によるランダムの割合で、佐倉幼稚園をあまり知らない、全く知らないが70%となっています。
私も卒園者ですが、大正に出来た県下でも歴史ある公立幼稚園であること、「青い目の人形」のいること、そしてこんなにも利用者が減少していたことを知りませんでした。
3年保育が無償化になったときに何故移行しなかったのか、2021年8月に導入が検討されたのに、翌9月に何故取り下げられたのか、送迎車の導入は何故されていないのか。
2023年8月広報4頁02、03で私立幼稚園の定員充足率が挙げられています。佐倉幼稚園についてはどうなのでしょう。公立幼稚園の充実を考えていただきたい。
市制70周年の年に歴史ある公立幼稚園の「廃止決定」がされるとしたら、大変残念でなりません。
歴史と文化の町・佐倉。これからも咲く、佐倉。「佐倉の魅力・子育てサポート・誇れる郷土」を掲げる佐倉市・教育委員会・議員の皆様にとっても残念な決定になるのではないでしょうか。
また、津田仙、2女の梅子の「教育」等についての記念式典も行われました。「梅子」が新5000円札の顔となった2024年に幼児教育の放棄はあまりに歴史的汚点として残ります。
若い方たちが住みやすい街として選べる町に、人口減少を増加へ転じてゆくためにも、「青い目の人形のいる歴史的な公立幼稚園」の「佐倉学」への掲載など周知を行い、歴史と文化の町・子育てしやすい町佐倉へ、税金の使い道を検討していただきたいと思います。
「青い目の人形」だけが切り取られることなく歴史ある公立幼稚園の改善存続を求めるものです。