発議案第4号 「二万円米価」保障を求める意見書
兒玉正直
藤崎良次
冨塚忠雄
工藤啓子
議決日:平成19年12月21日
議決結果:否決(起立少数)
農林水産省は、07年産米の作況指数(平年作=100)は、全国平均は99、千葉県は98になったと発表しました。平年並みの作柄とはいえ米価下落に歯止めがかかりません。生産原価を大幅に下回る、こんな異常な米価を放置すれば、日本の主食である米の生産はもちろん、地域経済や文化、環境など、取り返しのつかない事態になることは明らかです。
8月に農水省が発表した米・1俵・60kgの生産コストは、1万6千824円(全国平均)です。ところが政府買い入れ入札価格は1万4千265円ですから、中間の流通経費を引けば、農家は5千円近い赤字になります。農水省の計算では、一日あたりの稲作農家の労賃は2千48円、時給にすればわずか256円です。
さらに米価の先安感を助長させたのが、全国農業協同組合連合会が新たな集荷方針とした1俵・7千円の内金方式です。農家は驚きと失望で、農協窓口には「これでどうやって借金払う」など、苦情の声が殺到しています。
労働者が求める最低賃金要求は、日給8千円です。この日給で米価を計算すると、1俵・2万円になります。
よって、稲作農家に労働者並みの労賃と再生産を保障するため、国の責任で、1俵・2万円の米価を支える制度を確立し、食料自給率を向上させるよう、求めるものです。
右、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。
平成19年12月21日
佐 倉 市 議 会
内閣総理大臣
農林水産大臣 宛