発議案第4号 沖縄戦戦没者の遺骨等を含む土砂を埋め立てに使用しないよう求める意見書
藤崎良次
五十嵐智美
木崎俊行
玉城清剛
橋とみお
稲田敏昭
萩原陽子
議決日:令和3年9月21日
議決結果:否決
採決状況:賛成10人、反対17人
沖縄で進められている辺野古新基地建設の海域埋め立てのため、沖縄防衛局は土砂を沖縄本島南部からも採取しようとしています。
沖縄戦では一般住民を巻き込んだ悲惨な地上戦が行われ、多くの尊い命が失われました。糸満市摩文仁の平和祈念公園内にある「平和の礎」には、国籍や軍人、民間人の区別なく、沖縄戦などで亡くなられた24万1,593名の氏名が刻銘されています。そしてこの中には、千葉県民1,622名も含まれています。
糸満市摩文仁を中心に広がる南部地域は、1972年の本土復帰に伴い、戦争の悲惨さや命の尊さを認識し、戦没者の霊を慰めるために、自然公園法に基づき、戦跡としては我が国唯一の「沖縄戦跡国定公園」として指定されています。同地域では、沖縄戦で犠牲を強いられた県民や命を落とされた兵士の遺骨が残されており、戦後76年が経過した今でも戦没者の収骨が行われています。
さきの大戦で犠牲になった人々の遺骨が入った土砂を埋め立てに使用することは人道上許されません。
よって本市議会は下記の事項が速やかに実現されることを強く要請します。
記
1 悲惨な沖縄戦の戦没者の遺骨等が混入した土砂を埋め立てに使用しないこと。
2 日本で唯一、住民を巻き込んだ苛烈な地上戦があった沖縄の事情に鑑み、「戦没者の遺骨収集の推進に関する法律」により、日本政府が主体となって戦没者遺骨収集を実施すること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
令和3年9月21日
佐 倉 市 議 会
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
外務大臣
厚生労働大臣 宛
国土交通大臣
環境大臣
防衛大臣
内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策)