発議案第3号 佐倉市上別所地先の廃プラスチック類等の不法堆積物の原因究明及び速やかな撤去、不法な行為に伴う生活環境への悪影響の調査、産業廃棄物の違法行為の規制強化を千葉県に求める意見書
藤崎良次
五十嵐智美
木崎俊行
玉城清剛
稲田敏昭
松島梢
川口絵未
萩原陽子
宇田実生子
議決日：令和3年9月21日
議決結果：否決
採決状況：賛成９人、反対１８人
現在、佐倉市上別所地先では、約１１，３００㎥もの廃棄物が野積みされています。
行為者は廃棄物処理法違反により逮捕・起訴され、産廃の搬入はストップされていますが、廃棄物の山の撤去の目途は立っていないことから、このままでは行政指導を何年、何十年と続けてきた第２の行徳富士となりかねません。行為者の逮捕だけでは問題の解決にはなりません。
この違法行為に伴い周辺地域の良好な生活環境が損なわれており、周辺の住民は、異臭、地下水への影響、大風等による飛来物による被害、火災等の二次災害の恐れを抱きながら、日々の生活を送っています。異臭については、当該異臭を吸い込むことによる精神的、身体的な健康被害、地下水の汚染については、住民の飲み水、周辺農地や河川への影響、近年の大風・台風により廃棄物の飛来による被害、自然発火等による火災による被害等が懸念されます。つきましては、徹底した原因究明と抜本的な対策による、良好な生活環境の回復が急務であると考えます。
海外へ輸出されていた廃プラスチック類が行き場をなくし、全国的な問題となっていることに鑑みますと、多くの地域で同様の問題が発生するものと想定されることから、関連法令の整備など、規制強化に向けた検討が必要であると考えます。
以上のことから、行為者への厳格な指導を行うと同時に、周辺住民の命と健康、生活を守るという観点から、千葉県においては、下記事項の速やかな実施を求めます。
記
１ 佐倉市上別所地先の廃プラスチック類等を不法に堆積するに至った原因究明、廃プラスチック類等の不法堆積物の撤去を速やかに行わせること。
２ 違法な行為に伴う生活環境への悪影響の調査を行い、人の健康あるいは周辺環境への悪影響があると判断され、かつ、その原因が特定された場合は、当該原因者に対して、良好な生活環境を復元するために必要な措置を講じるよう指導すること。
３ 同様事案を未然に防止するため、関連法令の整備など、規制を強化すること。
以上、地方自治法第９９条の規定により意見書を提出する。
令和３年９月２１日
佐 倉 市 議 会
千葉県知事 宛