発議案第12号 オスプレイ配備をやめるよう求める意見書
木崎 俊行
五十嵐 智美
藤崎 良次
冨塚 忠雄
議決日:平成30年6月25日
議決結果:否決(起立少数)
本年3月26日の産経新聞において「垂直離着陸輸送機オスプレイ5機を陸上自衛隊木更津駐屯地に暫定配備する方向で最終調整に入った」との報道があり、木更津市民はもとより千葉県全体に不安が広がっている。千葉県が事実確認を行なったところ、防衛省北関東防衛局は「木更津への暫定配備が決まったという事実はない」と回答しているが、小野寺五典防衛大臣の3月27日の会見では、「オスプレイの一時的な措置については、さまざまな選択肢を検討」していると述べており、木更津駐屯地への「暫定配備」自体を否定したわけではないと述べている。
木更津市は4月9日、北関東防衛局からの情報として、現在、機体の修理・組み立て中のオスプレイ1機は、塗装作業に1カ月程度かけ、点検を経た後に試験飛行を実施するようだが、試験飛行の時期やその後のオスプレイの整備計画についての情報は得られていないとしている。
首都東京の米軍横田基地では4月5日、オスプレイ5機が突然飛来し、都民を驚愕させた。しかも、半月も前に日本政府は、在日米軍から通報を受けていながら「公表は控えてほしいと要請があった」などと発表の遅れについて説明している。
結局、全て米軍の言いなりで、国民の不安や安全に対する配慮はなく、情報の隠蔽も辞さないというのが、日本政府の現実である。
言うまでもなくオスプレイは、その構造や基本性能から各地で墜落・不時着事故を頻発させている危険この上ないものである。そのオスプレイを首都東京の横田基地や千葉県の木更津駐屯地に配備し、国民に情報を隠しながら、米軍の思いのままに、佐倉市を含む首都圏の上空を飛び回ることなど絶対に許されるものではない。
よって、本市議会は国に対し、国民の安全を脅かすオスプレイ配備をやめるよう強く求めるものである。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成30年6月25日
佐 倉 市 議 会
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣 宛
防衛大臣