発議案第6号 東海第2原子力発電所の運転期間延長を認めないことを求める意見書
藤崎良次
萩原陽子
五十嵐智美
冨塚忠雄
議決日:平成29年12月18日
議決結果:否決(起立少数)
日本原子力発電は、11月24日に東海第2原発(茨城県東海村110万キロワット)について、運転期間の20年延長を原子力規制委員会に申請した。この原発は事故を起こした福島第一原発と同じ沸騰水型である。運転開始は、1978年11月であり、運転開始後39年を経過している。それゆえ、20年間の延長は来年11月までに安全審査と延長審査の両方に合格する必要がある。
東海第2原発の半径30キロ圏内には、約100万人が住み、佐倉市からは約100キロメートルの距離にあり、事故が起これば甚大な被害をもたらす可能性がある。
2013年、日本政府は福島第一原発の事故を受け、原子炉等規制法を改正し「原発の運転期間は原則40年」と定めた。そして、1回に限り20年を超えない期間延長できるとされた。
これまで、美浜原発3号機、高浜原子力発電所1、2号機が延長認可され東海第2原発は4機目の延長申請となる。
しかし、原子炉等規制法改正の理由は、老朽化した危険な原発の運転を制限し、安全な社会を築くことにある。そして、東海第2原発は2011年3月の東日本大震災では津波に襲われ、一時外部電源を喪失している。
よって本市議会は、次記事項について強く要請するものである。
記
東海第2原子力発電所の運転期間延長を認めないことを求める。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成29年12月18日
佐 倉 市 議 会
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
原子力規制委員会委員長 宛
経済産業大臣
文部科学大臣
環境大臣