発議案第5号 原子力発電所の輸出に反対する意見書
上ノ山博夫
伊藤壽子
冨塚忠雄
萩原陽子
議決日:平成25年10月1日
議決結果:否決(起立少数)
政府は、日本の原子力発電所の輸出に積極的に取り組んでいる。たとえば、トップセールスマン安倍首相により、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、トルコ、インド、ブラジルなどに原子力発電所の輸出が進められようとしている。フランスとは原発輸出への連携強化を確認している。
しかし、原子力発電所は極めて危険であり、輸出した場合にその安全性を確保することは難しい。特に、廃棄物の問題は日本においても、世界においても解決できない課題である。
福島では、原子力発電所の汚染水の漏えいが続き、世界から批判を浴びており、漁業に対するばかりでなく大きな問題になっており、この海洋汚染は地球規模の問題になっている。
このような危険な原子力発電所を輸出すれば、輸出先の国や国民にも大きな被害を与えかねない。そして、ひとたび事故が発生したらその責任を、輸出した日本も負わなければならない。さらに、核燃料廃棄物に関しては、その管理についても日本が責任を負わざるを得ないことになる。結局、経済的にも大きなマイナスとなることは明白である。
このような危険極まりない原子力発電所を輸出することはやめなければならない。
よって本市議会は、左記事項について強く要請するものである。
記
一、原子力発電所の輸出に反対する。
右、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。
平成二十五年十月一日
佐 倉 市 議 会
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
経済産業大臣 宛
文部科学大臣
環境大臣