発議案第4号 介護保険制度の改悪をやめるよう求める意見書
萩原陽子
五十嵐智美
冨塚忠雄
議決日:平成25年3月25日
議決結果:否決(起立少数)
安倍内閣は、介護保険制度の大幅な改悪案作成を急いでいる。これまでも介護サービスの切り下げや負担増を強いてきた利用者にさらなる負担を増やし、サービスからの締め出しや施設入所の抑制を強める内容になっている。
改悪の第一は、介護軽度者への負担増である。要支援一、二の利用料引き上げ、介護施設入居者で要介護一、二の利用料引き上げ、要支援サービスの一部を保険から外すなどの内容となっている。要支援者の利用の大半を占めている生活支援(掃除・調理など)については保険外にするものとみられている。
第二は、一定以上の所得がある人の利用料引き上げで、資産を勘案した居住費免除の抑制を行い、所得については三〇〇万円以上の方の利用料を一割から二割にするとしている。
第三は、低所得者にも利用料値上げをすることである。特別養護老人ホームなどの多床室の居住費値上げ、ケアプラン作成の有料化などである。
政府はこれまでにもさまざまな改悪を進めてきた。これ以上改悪が強行されれば、「個室どころか多床室にも入れない」「ケアプラン作成という介護保険の入り口で利用抑制が起こる」「ヘルパーさんの回数を減らさなければならず、人との会話や食事の回数が減る」といった危惧が広がっている。
よって、佐倉市議会は介護保険制度の改悪をやめるよう、政府に強く求めるものである。
右、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。
平成二十五年三月二十五日
佐 倉 市 議 会
内閣総理大臣
厚生労働大臣 宛