発議案第9号 東日本大震災に伴う消防団員の公務災害補償の拡充を求める意見書
櫻井道明
中村孝治
岡村芳樹
村田穣史
上ノ山博夫
冨塚忠雄
高木大輔
萩原陽子
議決日:平成23年7月4日
議決結果:原案可決(起立全員)
この度の東日本大震災において、地域住民の避難誘導など、消防団の果たした役割は非常に大きかったものと考えております。また今回の活動では、自らの生命の危機をもかえりみず、最後まで現場にとどまり、公務に従事された責任感の強さに深く敬意を表するとともに、その存在意義、さらには消防団一人ひとりの、地域を思う強い気持ちをあらためて感じる機会となりました。
一方、この度の災害では二百人を超える消防団員が死亡、あるいは行方不明となるなか、「消防団員福祉共済制度」で支給される弔慰金が、準備金の不足を理由に減額されるなど、消防団員の公務災害に対する補償制度は、十分なものとなっていないのが現状となっております。
消防団員は、地域住民の生命、財産を守るため、全国の各地域で活動されているものであり、その活動に伴い発生した公務災害に対しては、国を挙げて補償されるべきものと考えます。
つきましては、国におきまして、この度の震災で公務災害を受けられた消防団員及びそのご家族の生活を長期的に支援するため、消防団員の公務災害補償の拡充案を早急にとりまとめ、実施していただきますよう要望いたします。
右、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出します。
平成二十三年七月四日
佐 倉 市 議 会
内閣総理大臣 菅 直人
総務大臣 片山 善博 宛