発議案第3号 「後期高齢者医療制度」の廃止を求める意見書
総務常任委員長
森野 正
議決日:平成21年9月30日
議決結果:原案可決(起立多数)
「後期高齢者医療制度」の問題点についてはすでに言い尽くされている。昨年六月、参議院では「制度廃止法案」を可決したが、衆議院は審議未了のまま解散し廃案となった。今回の総選挙で国民の審判の的となっている。
これまで政府・与党は国民の不満・不信に対し、なし崩し的な「見直し」を重ねてきた。元々この制度は、社会保障の分野に市場主義を導入した「年間2200億円の削減」政策にあった。しかし、いまやこの施策は完全に破綻し、政府・与党も転換の措置をとらざるを得なくなっている。
総選挙後の新たな政治体制のもとでは、制度の部分的な「見直し」にとどまらない原点に立ち返った根本的な論議の展開はさけて通れない。とりわけ国民のなかでは弱者である高齢者や子ども、障害者の医療のあり方は国のかたちにもかかわる問題であり、その成り行きは注目されるところである。
よって本市議会は、国会と政府において、左記事項を、国民の負託にこたえて真摯に努力されることを強く要請する。
記
「後期高齢者医療制度」を廃止し、国民と高齢者のいのちと暮らしを守る医療制度を確立すること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成21年9月30日
佐 倉 市 議 会
内閣総理大臣
厚生労働大臣 宛
衆議院議長
参議院議長