陳情第29号 「後期高齢者医療制度」の廃止を求める意見書採択の陳情
受理日:平成21年8月20日
付託委員会:総務
付託日:平成21年9月7日
審査日:平成21年9月14日
審査結果:採択(賛成多数)
議決日:平成21年9月30日
議決結果:採択(起立多数)
【陳情趣旨】
「後期高齢者医療制度」の問題点についてはすでに言い尽くされています。昨年6月、参議院では「後期高齢者医療制度廃止法案」を可決しましたが、衆議院は審議未了のまま解散し廃案となりました。今回の総選挙で国民の審判の的となっています。
これまで政府・与党は国民の不満・不信に対し、なし崩し的な「見直し」を重ねてきました。元々この制度は、社会保障の分野に市場主義を導入した「年間2200億円の削減」政策にありました。しかし、いまやこの施策は完全に破綻し、政府・与党も転換の措置をとらざるを得なくなっています。
総選挙後の新たな政治体制のもとでは、制度の部分的な「見直し」にとどまらない、原点に立ち返った根本的な論議の展開は避けて通れません。とりわけ国民のなかの弱者である高齢者や子ども、障害者の医療については「国のあり方」にもかかわる問題であり、その成り行きは注目されるところです。
本議会か地方自治の本旨に則り、下記事項について政府並びに関係機関に対し、住民の負託に応え真摯な意思を表明されますよう陳情いたします。
【陳情事項】
「後期高齢者医療制度」を廃止し、高齢者のいのちとくらしを守る医療制度を確立すること。