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議案名

陳情第11号 佐倉市立佐倉幼稚園の閉園方針に関する陳情

受理日

受理日:令和6年8月13日

付託委員会


付託委員会:文教福祉(不採択・賛成少数)
付託日:令和6年8月26日
審査日:令和6年9月10日

本会議議決結果

議決日:令和6年9月25日
議決結果:不採択

内容

【陳情趣旨】
 令和6年7月教育委員会会議臨時会にて可決された「佐倉市立佐倉幼稚園設置条例及び佐倉市立幼稚園園児保育料徴収条例を廃止する条例の制定」について、撤回をお願いいたします。

【陳情理由】
 昨年、1年を目途として佐倉幼稚園については検討を加えるということになり、どのような話し合いが重ねられるのか、教育委員会会議やあり方検討会会議録などを注視してきた、一市民です。
 「令和3年度に公立幼稚園の利用増を目的に3年保育導入を検討するも、私立幼稚園協会等からの反対があり実現しなかった(第1回あり方検討会会議録より)」という経緯がありますが、令和3年8月18日に佐倉市私立幼稚園協会より提出された『佐倉市立幼稚園の3年保育化に係る要望書』の内容を確認したところ、共に幼児教育を担う公立と私立の間で考えの相違があったことを考えさられました。また、この時より市は公立幼稚園閉園へと方針が変わった印象が強いです。
 西田市長はこの件について教育委員会に一任しているとのことですが、このような大きな決断を迫られている時、ご自身で佐倉幼稚園の視察等を行うこと、また一緒に意見を交わしたいと望む市民の方々と向き合うことを十分にされてこなかったことも重く受け止めていただきたいです。「市立幼稚園設置条例は教育委員会の所管であり、最終的には議会に諮ることから政策調整会議やパブリックコメントの必要はあるのか」との問いに「市立幼稚園設置条例の廃止は市として大きな政策決定であろうことから、実施した方が良いという考えもある」とのことで、意見募集された公立幼稚園に関してのパブリックコメントは前回(公表日:令和5年7月31日)35人から170件、今回(公表日:令和6年7月31日)23人から66件の意見が寄せられました。この件数は今まで募集されたパブリックコメントの中でも顕著に多く、関心の高さが伺えます。
 一方、7月の教育委員会会議臨時会では「市民アンケートで閉園賛成する意見が76%という重たい数字」と表現されておりましたが、そのことにつきましては非常に疑問が残ります。市民2,000名に対して行い、回答は743名。その743名の内、佐倉幼稚園の状況について「あまり知らない」「ぜんぜん知らない」と回答されたのが520名です。アンケートで閉園に賛成するという76%は本当に重たい数字でしょうか。
 佐倉幼稚園の在園児が少人数なことから、小学校へ上がった際の小1プロブレムへの対処も引き合いに出されることもありましたが、エビデンスに基づいておらず、こちらも疑問が残りました。
 千葉県内54自治体のうち公立幼稚園を運営しているのは20自治体。少子化等の理由により、他所も公立幼稚園を閉園しているということですが、佐倉市もそれに続く必要は無いと思います。学務課や教育委員会の方々は「公立幼稚園閉園については令和3年頃から議論されていた」と仰られますが、閉園ありきのように広報紙等で伝えた方法も問題があったと思います。閉園方針に疑問を持つ市民の考えや声の数は重たくはないのでしょうか。教育委員会会議臨時会にて「この問題は客観的に見ていかなくてはいけないので、感情に流されない。客観的な判断ができれば、あとは方針が決定できる」という発言がありましたが、市民の声=感情というお考えのように聞こえました。やはり、もっと時間をかけて話し合いをするべきです。
 令和7年度以降も新入園児の募集、運営継続を強く望みます。

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