陳情第6号 公立フリースクール設立に関する陳情
受理日:令和5年11月13日
付託委員会:文教福祉
付託日:令和5年11月20日
審査日:令和5年12月12日
審査結果:不採択(賛成少数)
議決日:令和5年12月19日
議決結果:不採択
【陳情趣旨】
1989年(平成元年)11月に国際連合の総会で採択された「子どもの権利条約(児童の権利に関する条約)」にある「育つ権利」に沿って、現行の学校になじめない子どもの居場所を求めるもの。
※育つ権利(教育を受け、休んだり遊んだりできること。考えや信じることの自由が守られ、自分らしく育つことができること)
【陳情理由】
全国的に不登校児が増える傾向にありますが、我が家の子どもも現行の学校になじめず、不登校児になっています。決して、勉強が嫌いだとか、いじめがあるだとか、家庭不和のストレスなどではありません。同学年だけの付き合いや、既定の教科書の内容をひたすら暗記していくことが苦痛のようです。学校には友達もいますが、交流する時間は少なく、大半は教科書中心の暗記授業にどうしても興味が湧かないようです。結果、授業が休みがちになり、以前の友人も親しみさが失われていっているようです。
そんな中、周辺他市にある民間の不登校向けの学び場(フリースクール)をいくつか訪ねました。そこには年齢の垣根を越え、子どもたちが意欲的に交流する場があり、自分の子どもも生き生きした表情で喜んでいました。そこで思ったのは、現行の学校になじめない子たち同士は、なじみあえるということでした。となれば、新たな環境・仕組みの学校であれば、子どもの居場所・学び場になると確信しています。
現行の学校も親身に子どもの成長を思い接していただいていますが、先生も通常の子どもたちに加え、私たちの子の世話を追加的に焼くのは負担をかけてしまうと心苦しさがあります。何人かのお子さんは周辺の他の市にあるフリースクールに通わせるため、遠方に連れて行っています。
ここ佐倉市では、一定数の不登校児がいることを知り、地元でフリースクールが開設され、同様の子どもたちが集まり、子どもの個性に沿った教育の場、教育の多様性を踏まえた公立フリースクール設立を切にお願い申し上げます。なお、不登校児に限らず、現行の授業に飽き足らない子どもたちの探究心を満たす場としても発展させることができると考えております。