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議案名

陳情第19号 公立学童保育所の保育料の見直しの延期および指定管理者制度の導入の延期を求める陳情書

受理日

受理日:平成24年8月20日

付託委員会


付託委員会:文教福祉
付託日:平成24年8月27日
審査日:平成24年9月11日
審査結果:不採択(可否同数)

本会議議決結果

議決日:平成24年9月24日
議決結果:不採択(起立少数)

内容

【要旨】
 平成25年度からの導入を予定している佐倉市の公立学童保育料の見直し、および児童センターと学童保育所の指定管理者制度の平成26年度導入について、その試算の正確性や事業の持続可能性、児童および家庭への影響、インストラクター(指導員)の身分保障(雇用継続)などの問題点について、市議会および第三者によるさらなる研究・試算と利用者等の意見を十分に反映させるよう、延期を求めます。また、「千葉県放課後児童クラブガイドライン」を反映した施設および運営の充実のための行動計画を策定すること、この行動計画の策定なしに指定管理者制度の導入を実施しないよう求めます。

【理由】
 佐倉市は、「佐倉市立保育園等の在り方に関する基本方針」(以下基本方針)に基づき、学童保育料見直しと指定管理者制度の導入について、利用者への説明を始めています。市は、基本方針の策定にあたって十分な審議と公開をしたとしていますが、利用者や子育て世代の市民の多くにとって、突然のアンケートとともに、初めて知らされたに等しい状況でした。日程がすでに提示され、大切な子どもたちの放課後の生活を守るために、また子育てと仕事を両立させるために、考える暇を与えないやり方でした。説明会の会場も参加しやすい学童保育所や学区内での開催ではありませんでした。
 公立と民間の保育料の格差是正は大切なことで理解できます。しかし、新たに早朝と夜間の延長料金および8月加算を導入することについては、働きたい、働かざるを得ない親にとって、その妨げになるとともに、できるだけ家庭で過ごさせてあげたいと願いながら学童保育所に預けている親の、心と家計の新たな負担になり、預けるか預けないかの葛藤を大きくします。さまざまな試算を行い、複数の方法を比較検討することも必要です。
 指定管理者制度は、「子どもが遊びや生活を通してすこやかに成長・発達することを質的に保障する場」である学童保育所にそぐわないと考えます。子どもたちの成長に大切なインストラクターの資質やスキルが、有期契約となる指定管理者制度のもとで向上するのか、また、不十分な施設の改善計画が明確でない現状のまま指定管理者制度の導入を先行させることがどういう影響を与えるのか、慎重な検討が必要です。
 蕨市長が目指していらっしゃる、「次代を担う子どもたちが安心して育つことができ、家庭や子育てに夢や希望がもてる社会の実現」のために、利用者や市民の意見を反映し、十分に検討されたという納得が得られるよう、お願いいたします。

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